アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【咆哮】ということば

【咆哮】ということばは日中韓に存在する。日本人としては、どこかで聞いたことがあるけれども自分ではまず使わないような語彙だ。むずかしいラジオ講座「ステップアップ中国語」で普通に出てきた。映画のセリフで普通の女の子が話している。中国語では日本…

ラジオ講座「ステップアップ中国語」がむずかしい

この文章を書いているのは10月第2週。新たにラジオ講座「ステップアップ中国語」という、ワンランク上の講座を聞き始めて2週目だ。なんとか三日坊主にはならずにすんだ。 いやあ、しかしこれが、なかなか難しい。覚悟はしていたが、それでも心が折れそうに…

【地形】ということば

【地形】ということばは日中韓越に存在するのでご紹介。 日本語 チ(漢音) ケイ(漢音)【地形】 中国語(普通話) dìxíng【地形】 这里的地形很复杂。 zhèlĭ de dìxíng hĕn fùzá (ここの地形は複雑だ。) 韓国語 지형【地形】 이곳의 지형은 복잡하다. (ここ…

【先祖】ということば

前回に関連して、【先祖】ということばは日中韓越に存在するのでご紹介。 日本語 セン(呉音・漢音) ソ(呉音・漢音)【先祖】 ※ソがゾと濁っている 中国語(普通話) xiānzŭ【先祖】 这是先祖遗下来的东西。 zhè shì xiānzŭ yí xià lái de dōngxī (これは先祖…

【祖先】と【祖上】ということば

【祖先】ということばは日中韓越に存在する。韓では【祖先】よりも【祖上】のほうが一般的のようだ。調べると中にも【祖上】ということばがある。 日本語 ソ(呉音・漢音) セン(呉音・漢音)【祖先】 中国語(普通話) zǔxiān【祖先】 zǔshàng【祖上】 我们的…

頭の子音(声母)の対応表を作ってみた

漢字の音について、昔の中国音(中古音)と、現代の北京音・日本呉音・日本漢音・朝鮮音・越南音が、どのように対応しているのか? 中国音韻学をかじってみて、まずは頭の子音(声母という)についてまとめたエクセルの表を作った。といっても、書籍やウィキ…

【正正堂堂】と【堂堂正正】

【正正堂堂】と【堂堂正正】。日本語では【正々堂々】だが、他言語では? 日本語 セイ(漢音) セイ(漢音) ドウ(呉音) ドウ(呉音)【正々堂々】 中国語(普通話) tángtángzhèngzhèng【堂堂正正】 堂堂正正的男子汉 tángtángzhèngzhèng de nánzǐhàn (正々堂々…

【堂々】ということば

【堂々】ということばは日中韓越に存在するのでご紹介。 日本語 ドウ(呉音) ドウ(呉音)【堂々】 中国語(普通話) tángtáng【堂堂】 我们堂堂舞狮队 wǒmen tángtáng wǔshī duì (俺たち堂々たる獅子舞いチーム) 韓国語 당당하다【堂堂하다】 더 자신을 갖고…

パスポートセンターと台湾?

コロナ禍のときにパスポートの有効期限が切れたままだったので、新しくパスポートを作り直さなければならなかった。そのため大阪府のパスポートセンターを訪れている。受付を終えて呼び出しを待っていると、壁に貼られたポスターが目に飛び込んできた。 相見…

「獅子舞い」をなんというか

「獅子舞い」ということばを日中韓越でなんというか調べた。今月から聞き始めたラジオ講座「ステップアップ中国語」が獅子舞いの話なので。 日本語 シ(漢音) シ(呉音・漢音)【獅子 + まい】 中国語(普通話) wǔshī【舞狮】 (shīziwǔ【狮子舞】) 舞狮分南北…

オーストラリアからの訪問その8

連日長々と書かせていただいたが、オーストラリアから来られた博識の先生とすごした時間は、非常に刺激的だった。妻の人脈に感謝するとともに、このような機会のおかげでまさしく自分の視野を大きく広げることができた。 今回特に大きく感じたことがある。悔…

オーストラリアからの訪問その7

私の好きな言語の話題で、私のつたない英語で私なりに氏に意見を伝えていく。 氏にはお子さんがおり、日本で育てられた。お子さんは、家庭では英語を使い、家の外では日本語を聞いて育ったという。それで英語も日本語もできるようになったと。外国語を学ぶに…

オーストラリアからの訪問その6

さあいよいよ私の得意分野(?)の「言語」について、氏と語り合うときがきた。 まずは「英語」の必要性について。話の発端は、オランダでは高等教育の多くを「英語で」おこなうことになったということを、氏が語ったところから始まった。なぜならばオランダ人…

オーストラリアからの訪問その5

氏は文系の学者だが、ご自身の専門分野以外に対しても博識であった。文系の内容なので、私の興味関心に重なる部分も多分にあり、非常にお話を聞いていて有意義だった。 たとえばオーストラリアの先住民はどこから来たかは、謎なのだそうだ。近くのインドネシ…

オーストラリアからの訪問その4

オーストラリアの来客は、日本の労働環境のひどさもよく知っていた。ワークライフバランスを考えなさい、働くために生きているのではなく、生きるために働くのだよ、と。以前にドイツ人と話した時も、会社で取得できる長期休暇の重要性を何度も語っていた。 …

オーストラリアからの訪問その3

氏は日本の大学で働いていたから、日本の労働環境の異様さについても、身をもって経験していた。 「教授会」が開かれるが、出席している先生には3パターンがあったという。1つ目は、非常に饒舌で色々なことをまくしたてる人。話している内容が難しいのだが…

オーストラリアからの訪問その2

オーストラリアからの来客は、日本の大学で教鞭をとっていたことがある方だ。氏いわく、日本の大学では、学生は勉強しないし、先生も教えているフリをしている。そして大学教育がなりたっているように装っているだけだと。非常にギクリとする指摘だった。氏…

オーストラリアからの訪問その1

妻の知り合いの夫妻がやってきた。イギリス系オーストラリア人。主人はオックスフォード大学でドクター(博士課程)をおさめ、オーストラリアや日本の大学で教鞭をふるっていたインテリである。ふたりのお子さんもそれぞれ学問の世界に進んでいったという。…

ラジオ講座「ステップアップ中国語」

今年の4月から9月まで、ラジオ講座「まいにち中国語」を聞き続けた。その後どうしようかと悩んだが、なんとなく「ステップアップ中国語」をすることにした。これは「まいにち中国語」よりもレベルの高い講座となる。 「ステップアップ中国語」はなかなか難し…

(再掲)「ロシア」をなんというか

(本記事は2022/10/24の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 前回、ロシアが中国語で「オロス」に聞こえるという話を書いた。今回は各言語で「ロシア」をなんというかをみていく。 日本語ロシア(ロシア) 中国語(普通話)e2luo2si1【俄…

(再掲) スペインを何と言うか

(この記事は2021/12/31の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 日本語 スペイン / 西中国語(普通話) 西班牙 xi1ban1ya1韓国語 스페인 / 서반아(西班牙)ベトナム語 tây ban nhà (西班牙)西班牙という漢字表記に基づく言い方が中国…

(再掲) イタリアをなんというか

(本記事は2021/12/30の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 日本語イタリア伊太利亜など 中国語(普通話)意大利 yi4da4li4 中国語(台湾)義大利 yi4da4li4 韓国語이탈리아 ベトナム語Ý(意)

(再掲) 【ドイツ】を何というか

(本記事は2018/10/6の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 国名シリーズ第8弾はドイツです。 日本語ドイツ(Deutschland)どいつ【独逸】 中国語(普通話)Déguó【德国】 韓国語독일【獨逸】 ベトナム語Đức【徳】 大きく分けて、日本式の…

(再掲) 【フランス】を何というか

(本記事は2018/10/6の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 国名シリーズ第7弾、おフランスです。 日本語フランス(France)ふっこく【仏国】 中国語(普通話)Fǎguó【法国】 韓国語프랑스(France) ベトナム語Pháp【法】 日韓では英語の…

(再掲) 【イギリス】を何というか

(本記事は2018/10/4の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 仕事のトラブル・板挟み・無理難題、自分自身の能力不足が重なり、辟易としています。今度また台風来るのですが色々大丈夫なのでしょうか。 国名シリーズ第6弾、イギリス。 日本…

(再掲) 【アメリカ】を何というか

(本記事は2018/9/25の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 3連休最終日も残りわずかとなり、たいして有意義な活動もできず、家族への奉仕もあまりできず、ただ単に布団の上にて、生きるしかばねのごとく寝て過ごし、明日からまた嫌な仕…

(再掲) 【越南(ベトナム)】を何というか

(本記事は2018/9/22の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 国名シリーズ第4弾です。ベトナムは漢字で書くと【越南】・・・。 日本語ベトナム(Vietnam)えつなん(越南) 中国語(普通話)Yuènán(越南) 韓国語베트남(Vietnam)월남(…

(再掲) 【韓国】を何というか

(本記事は2018/9/21の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 国名シリーズ第3弾です。 日本語かんこく(韓国) 中国語(普通話)Hánguó(韩国) 韓国語한국(韓國) ベトナム語Hàn Quốc(韓国) 日本語以外では【韓】はhanと読みます(声調…

(再掲) 【中国】を何というか

(本記事は2018/9/19の投稿の再掲載です。多忙のため再掲載でお許しください) 国名シリーズ第2弾、中国です。 日本語ちゅうごく(中国) 中国語(普通話)Zhōngguó(中国) 韓国語중국(中國) ベトナム語Trung Quốc(中国) 今回は語末の子音に注目してみ…

(再掲) 【日本】を何というか

(本記事は2018/9/18の投稿の再掲載です。多忙のためしばらく再掲載でお許しください) 今回からはひたすら淡々と国名を見ていきたいと思います。しばらくお付き合い願います・・・。 日本語にほん・にっぽん(日本) 中国語(普通話)Rìběn(日本) 韓国語…