氏は日本の大学で働いていたから、日本の労働環境の異様さについても、身をもって経験していた。
「教授会」が開かれるが、出席している先生には3パターンがあったという。1つ目は、非常に饒舌で色々なことをまくしたてる人。話している内容が難しいのだが、外国人である氏だけではなく、同席している日本人の先生が聞いていても、難しすぎて何を言っているかわからなかったそうだ。2つ目は、教授会に出席しながらも、自分の仕事をしている人。学生のレポートの採点など。氏はこのパターンだったそうだ。3つ目は、寝ている。
そしてこれが日本的なのだが、そんな「教授会」が開かれるが、実は決定事項は「教授会」が開かれる前に、すでに決まっているということ。氏は教授会がほんとうにばかばかしいと言っていた。これは日本のあちこちで見聞きするたぐいの話である。幸いか、私の勤め先ではこのような形だけの会議はそんなにないので、まだ恵まれているのだろうか。
明日に続く。