書評・読書メモ
【滅亡】ということばは日中韓越に存在するのでご紹介。 日本語 メツ(呉音) ボウ(バウ)(漢音)【滅亡】 中国語(普通話) mièwáng【灭亡】 秦始皇灭亡六国完成一统。 qínshǐhuáng mièwáng liù guó wánchéng yìtǒng (秦の始皇帝が六国を滅亡させ国家統一を完…
日中韓越の漢字音のつながりについて学びたくて、中国語音韻学の本にいくつか挑戦しているが、難しい。 今回挑戦した本は、「中古音講義」(平山久雄 著)。1980-1990年代に東京大学などでおこなわれた講義をまとめたもの。中国での伝統的な音韻学の部分(切韻…
中国語や韓国語を学んでいると、通貨の名前がひっかかる。日本円(エン)、中国元(ユェン)、韓国ウォン・・・。なんだか微妙に響きが似ている? 実はこのお金の名前、由来は一緒なのである。 中国は清の時代、香港でまるいお金が生まれ、【圓】と呼ばれる…
日中韓越の漢字音に変化が生まれた過程を知りたくて、そのことに近いと思われる学問(中国音韻学)の本を少しずつ読んでいる。今回読んだのは「唐代の人は漢詩をどう詠んだか」という書籍。こちらの本は、実は1度読もうとしたが難しくて挫折したことがあり…
中国語の音韻論(中国音韻学)について独学したくて、参考になりそうな書籍を読んでいる。その中の一冊。1977年度に早稲田大学でおこなわれた講義を、お弟子さん(?)がまとめたものである。 お弟子さんがなるべくわかりやすいようにまとめておられるのだが、…
昔から気になっていることがあった。日本語でアクセントを変えて言うこと。 例えば、「音楽」というときに、一般的な言い方では「おんがく」というように頭の「お」が高くなるが、一部のアーティストがインタビューなどで「おんがく」と、「んがく」を高く言…
日中韓越での漢字音の対照について、体系的に学びたいと思っている。しかしなかなか独学で学びやすい書籍に出会えず困っている。学問の分野としては中国語音韻学になると思うのだが、これがまた非常に難しくて私のような素人が色々本を当たってみてもチンプ…
1981年初版の古い本。控えめに言っても、非常に良い本である。 本書の内容をわたしなりに一言で要約するならば、この世界に存在する「正しいことば、美しいことば」と「間違ったことば、訛ったことば、劣ったことば」の違いは、単に人為的に決められているだ…
「書評」と書くのがおこがましいほど、非常にしっかりとした書籍です。大学生向けのような内容でしょうか、主に中国語の文法についてまとめられています。特に、中国語の歴史的な変遷を切り口に解説していたり、また、日本語や英語と対照して中国語にどのよ…
黒田龍之助著の「世界の言語入門」という新書を読んだ。「言語入門書」ではなく、世界の色々な言語についてのエッセイだ。これは出版社の命名が悪い。紹介されている言語はなんと90言語。あくまでもエッセイなので、1つ1つの内容はかなり少ないが、世の中に…
しばらく外国語学習からは遠ざかり、読書に明け暮れた。語学・言語学ばかりやっていても、自分の視野が狭くなるので、結果としては良かった。特に良かった作品は、藤沢周平の「用心棒日月抄」という江戸時代を舞台にした小説であった。ひいきにしているYoutu…
コロナ禍の前に韓国の古本屋で購入した2冊の本がある。囲碁の本だ。この2冊を見比べると、韓国から漢字が消えていく様子が見えてくる。 【1冊目】1964年初版発行の本 圍棋教本 第8輯實戰 行馬의急所名譽國手・九段趙南哲 著法文社 表紙から漢字だらけだ…
東京外大での比較言語学の入門の授業をまとめた本。エッセイ風の軽い文書でとても読みやすい。 西洋言語と異なり、日本語など東アジアの言語に比較言語学の考え方を用いるのには限界があるということを明言されていたのが一番ためになった(過去の資料があま…
どうも、お久しぶりの投稿です! しばらく前から、なぜか急に語学学習に飽きてしまい完全に語学から離れております。 そんな悶々とした気持ちを解消するヒントになるかと思い、ある一冊の本を読みました。 「その他の外国語 役に立たない語学のはなし」 著者…