アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

中国音韻学・中古音

【毅然】ということば

【毅然】ということばは日中韓に存在するのでご紹介。 日本語 キ(慣用音)ギ(漢音) ゼン(漢音)【毅然】 中国語(普通話) yìrán【毅然】 毅然离开了家乡。 yìrán líkāi le jiāxiāng (ためらうことなく故郷を去った。) 韓国語 의연하다【毅然하다】 의연한 …

頭の子音(声母)の対応表を作ってみた

漢字の音について、昔の中国音(中古音)と、現代の北京音・日本呉音・日本漢音・朝鮮音・越南音が、どのように対応しているのか? 中国音韻学をかじってみて、まずは頭の子音(声母という)についてまとめたエクセルの表を作った。といっても、書籍やウィキ…

中国音韻学を勉強することで、中国語が下手くそになりました

日中韓越の漢字音の歴史的な変遷を知りたくて、中国音韻学という中国の昔の漢字音をたずねる学問を、なんとか独学で学ぼうとしている。これがめちゃくちゃ難しくてしんどい。 限られた自分の時間と体力を中国音韻学の泥沼のなかに沈めていると、そちらに頭が…

中国音韻学をネットで独学しています

最近夢中になっている「中国音韻学」。日中韓越の漢字音の歴史的なつながりを知るためには、この学問は欠かせない。しかし専門用語のオンパレードで、正直言ってめちゃくちゃ難しい。 色々と専門書をながめてみたり、ネットで調べたりしていると、ネット上で…

【読書メモ】 漢字音韻学の理解 (李敦 著 / 藤井茂利 訳)

日中韓越の漢字音のつながりについて学びたくて、最近、中国語音韻学の本にいくつか挑戦している。 今回挑戦した本は、「漢字音韻学の理解」 (李敦 著 / 藤井茂利 訳)。韓国の学者の著書を日本語に訳したもの。序文では「漢字音研究に必要な基礎的理論と方法…

【読書メモ】 中古音講義 (平山久雄 著)

日中韓越の漢字音のつながりについて学びたくて、中国語音韻学の本にいくつか挑戦しているが、難しい。 今回挑戦した本は、「中古音講義」(平山久雄 著)。1980-1990年代に東京大学などでおこなわれた講義をまとめたもの。中国での伝統的な音韻学の部分(切韻…

【読書メモ】 唐代の人は漢詩をどう詠んだか 中国音韻学への誘い (大島正二 著)

日中韓越の漢字音に変化が生まれた過程を知りたくて、そのことに近いと思われる学問(中国音韻学)の本を少しずつ読んでいる。今回読んだのは「唐代の人は漢詩をどう詠んだか」という書籍。こちらの本は、実は1度読もうとしたが難しくて挫折したことがあり…

日本漢字音の重層

日本の漢字の音読みには、いくつかの系統がある(下記内容に間違いがあればご指摘ください!)。呉音:昔の中国南部の漢字音、あるいは朝鮮半島の漢字音が入ってきた、などとされているもの。仏教とともに伝来した。あまり体系だっていない。驚くべきことに…

【読書メモ】中国古典を読むために 中国語学史講義 (頼惟勤 著 / 水谷誠 編)

中国語の音韻論(中国音韻学)について独学したくて、参考になりそうな書籍を読んでいる。その中の一冊。1977年度に早稲田大学でおこなわれた講義を、お弟子さん(?)がまとめたものである。 お弟子さんがなるべくわかりやすいようにまとめておられるのだが、…

中国音韻学を独学しようとしたが素人には難しすぎる

日々、日中韓越の漢語系語彙を取り上げている。ひとつの漢字に対して、音が似ていたり、少し違っていたり、かなり違っていたりすることに気づく。どういう経緯でこのようにズレが出たのだろうかと気になる。また、中国語漢字音の○○は、韓国漢字音(朝鮮漢字音…

nyの音についてのメモ

日中韓越での漢字音の対照について、体系的に学びたいと思っている。しかしなかなか独学で学びやすい書籍に出会えず困っている。学問の分野としては中国語音韻学になると思うのだが、これがまた非常に難しくて私のような素人が色々本を当たってみてもチンプ…