アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

パスポートセンターと台湾?

コロナ禍のときにパスポートの有効期限が切れたままだったので、新しくパスポートを作り直さなければならなかった。そのため大阪府のパスポートセンターを訪れている。受付を終えて呼び出しを待っていると、壁に貼られたポスターが目に飛び込んできた。

 

 

相見在台灣

たいわんであおうね

 

 

パスポートセンターに台湾観光局の広告───。行政の改革が進み、あちこちに民間企業の広告が出るようになった。それは収入増という意味ではいいことだと思う。しかしパスポートセンターに特定の渡航先の広告、しかも独立国として扱ってよいのか難しい立場にある「台湾」とは。。。パスポートセンターという公共の場に、なんとも政治的にややこしそうな広告。

 

 

日本は、諸外国とのパワーバランスの中で、公には中国大陸の方を国家としてみなし、台湾は国家としてはみなしていない。しかし実際はパスポートセンターに堂々と台湾の広告を出してしまうほど、台湾とはとっても仲良しというのが実情なのだった。中国大陸の広告ではなくて、あえて台湾の広告を掲げる───。日本政府の内心が、このパスポートセンターに表れているような気がした。