ベトナム語を学んでおり、「泣く」をkhócというと出てきた。これは漢字【哭】の訛音らしい。
この【哭】は日本語では「慟哭」という熟語で見かけるが、実は「哭する」という動詞もある(「泣く」という意味)。
そして調べたところ、日中韓越すべてで、【哭】を「泣く」という動詞として用いることが分かったので、ご紹介いたします。
日本語
こくする【哭する】
墓前に哭する。
中国語(普通話)
kū【哭】
你哭什么?
nǐ kū shénme
(あなたは何を泣いているの?)
韓国語
곡하다【哭하다】
"곡하다"는 제사나 장례를 치를 때 일정한 소리를 내면서 큰 소리로 우는 것을 말해요.
(”곡하다”は祭祀や葬式を執り行うとき一定の声を出しながら大きな声で泣くことをいいます。)
※これ以外に良い例文が見つからなかった。
ベトナム語
Khóc【(哭)】
Tôi cười và bạn khóc.
(私は笑ってあなたは泣く。)
このように漢字文化圏の各言語を関連付けて覚えると効果的?それとも余計にこんがらがる?
少なくともこれをきっかけに日本語の「哭する」という言葉を覚えておくのは、自分の教養のためには悪くないと思っている。