アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【湯たんぽ】をなんというか

寒がりの私は湯たんぽがかかせない。この「湯たんぽ」という言葉について調べてみたところ、驚いた。

日本語
ゆたんぽ【湯湯婆】

中国語(普通話
ngpó【汤婆】

韓国語
물주머니【みず+ふくろ】
탕파【湯婆】

ベトナム語
該当なし?

日本語の「湯たんぽ」は、実は中国語のtāngpó【汤婆】からきているらしい。中国から日本に湯たんぽが伝来したが、日本人にとって中国語の音の「タンポ」では意味がわからないから、頭に日本語の「湯(ゆ)」をつけて、「湯たんぽ」と呼ぶようになったらしい。手持ちの中日辞典に書かれているから、まず間違いないであろう。
韓国語では固有語の물주머니【みず+ふくろ】が一般的であるようだが、中国語由来の탕파【湯婆】という言葉もある。
まさか湯たんぽが中国由来のもので、しかも湯たんぽの「たんぽ」は中国語のtāngpó【汤婆】だとは思いもしなかった。昔、中国で湯たんぽを発明した人に感謝しつつ、布団の中でぬくぬくと寝よう。