アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

「机(テーブル・デスク)」をなんというか

今回は「机」を調べた。
(ひとくちに机といっても、テーブルとデスクで言い方が異なることもあるようだ。また、下記以外の言い方もあるようだが、省く。)


日本語
つくえ【机】

中国語(普通話
zhuo1zi【桌子】
shu1zhuo1【书桌】
 教室里有桌子和椅子。(教室には机と椅子があります。)

韓国語
책상【冊床】
탁자【卓子】
 교실에는 책상과 의자가 있습니다.(教室には机と椅子があります。)

ベトナム語
bàn【盤】
bàn học【盤学】
 Đây là cái bàn.(これは机です。)


中国語は【桌】の字、韓国語は【卓】の字と微妙に異なる。
漢和辞典を引くと、【桌】は【卓】の異体字とある。漢和辞典には【卓子】で「つくえ。テーブル。」という単語が載っているので、大昔からある言葉ということになる。
現代中国語ではzhuo2【卓】とzhuo1【桌】は意味が異なっている。大昔は異体字だったが、いつのまにか中国語では、意味によって使い分けがされるようになったのだろう。
そういえば日本語の【食卓】は【卓】の字だ。

また現代中国語では【机】を「つくえ」の意味では使わない。【機】の簡体字として使われるのみである。