アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

社畜のアメリカ拘禁録 前日譚

仕事がめちゃくちゃ忙しい。そして三度目のアメリカ出張が近づいている。

 

おかげさまでアジアの言語の学習はめっきり遠のいてしまった。かといって英語ももううんざりなので英語の勉強もやめてしまった。

 

アメリカに行って気になるのは、英語以外の言語だ。今まで行ったことがあるのはロサンゼルスとサンフランシスコだけだが、ロサンゼルスはスペイン語の街、サンフランシスコは広東語とスペイン語の街、という印象を受けた。もちろん英語がマジョリティーなのだが、スペイン語や広東語も聞こえてくるのだ。

 

ロサンゼルスはアメリカに編入される前はメキシコ領だったこともあり、また地理的にメキシコに近いということもあってか、ヒスパニックの人々がかなり多い印象を受ける。郊外のスーパーマーケットに行けば英語とスペイン語が併記されていたりする。ホテルの清掃員のおばあさんは、英語を一言もしゃべれなかった。きっとメキシコ方面からの移民なんだろう。

 

サンフランシスコは歴史的に中国広東省台山付近の人々が多く移住して、鉄道建設などの危険な仕事に従事した。その名残で広東語や台山方言が今でも残っている。中華料理店に入って、英語も普通話も通じなかったのは衝撃的だった。

 

そもそもLos AngelesもSan Franciscoも、英語じゃなくてスペイン語の地名だ。サンフランシスコ郊外で投宿した場所の近くの大通りは、El Camino Realという名前がついていた。これもスペイン語だ。「王の道」という意味らしい。メキシコの方からサンフランシスコあたりまで、スペインの宣教師が北上して教会を建てていった道らしい。歴史を感じる。

 

また、よく大通りの名前が、○○boulevardと名付けられているのを目にする。略して○○blvd.とも書かれる。これはフランス語由来らしい。

 

ロサンゼルスに行ったらスペイン語が気になり、サンフランシスコに行ったら広東語が気になる。スペイン語には手を出さなかったが、広東語は帰国後少しかじってみたりもした。

 

今回の出張は特にハードなのでそんな余裕はなかなかないだろうが、なるべくアメリカの中の多様性を楽しめたら、と思う。