アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

(再掲) クリスマスツリーはずっと飾り続けるもの?

(2019/1/29の投稿の再掲載です)


今から10年以上前、私が初めて韓国を訪れたのはたしか年末で、クリスマスツリーが駅などに飾られていたのを思い出す。
クリスマスはもう過ぎているのに、まだ飾っているのだ。
日本のクリスマスしかしらなかった私は、日本はきっちりしているからクリスマスが終わったらツリーもてきぱきと片付けるけど、韓国はお国柄、日本よりも良くも悪くもおおらかだから飾りっぱなしなんだろうな、程度に思っていた。

そんなことも忘れた10年後、同じく年末年始にドイツを訪れた。
するとドイツではクリスマスが終わってもクリスマスツリーを飾り続ける。新年を越しても、一向に片付ける気配がない。
現地の方に聞くと「クリスマスツリーはしばらく飾り続けるよ。日本ではわざわざすぐに片付けてどうするの?」と逆に驚かれた。

ああそうか。キリスト教の本場といえば欧州。その中のドイツでのことだからおそらく間違いない。
韓国のクリスマスツリーが不思議なのではなく、日本のクリスマスツリーが世界的には異端なのだと。おそらくクリスマスが過ぎてもしばらくは飾り続ける国の方が一般的なんだろうと。
(ドイツと韓国しか確認していないので断言はできないが、おそらくそういうことなんだろう)

文化は国や地域により異なる。それぞれに優劣はなく、ただ「違う」という事実があるだけ。あるとすれば、文化の違いに優劣があると勝手に「思い込む」ことだ。
日本のクリスマスツリーしか知らない狭い視野の中で、韓国のクリスマスツリーをいい加減などと断じてしまった10年前の私を恥じたい。