アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【如此】ということば / 趣味としての語学との付き合い方

久しぶりの更新となります。

ラジオ中国語講座は約1カ月半くらいやって、飽きました。。。いや、語学そのものに飽きたのでしばらくお休み期間です。ねむねむねむ。。。

 

趣味というのはあくまで自分が楽しいと思えることであるべきで、義務感や苦痛があっては、もはや趣味ではありません。

 

なのでしばらく語学学習はお休みです。

 

しかしながらたまには、偶然ネットで見た韓国語単語が、どういう漢字語なんだろう、と思い、心が動くときがあります。

 

そうそう、好きなことって、こうあるべきなのです。あくまで、自分の生活のなかで、ちょっと心をくすぐられるもの。無理矢理やるのではなくて、好きだから、心が動くから、なんだかわくわくするから、気になって意識を傾けてみたくなる。

 

今日はそんなピンときた単語を取り上げます。

 

いいんです。僕は別にちまたの立派なブロガーではないので。広告収入とかで食べていこうという考えではないので。薄給サラリーマンで、妻子と暮らしていければいいので。

 

さて本題です。

 

韓国語で여차하면という表現を見つけました。なんだか漢字語っぽいなと思いつつも、なんの漢字か検討がつきませんでした。

 

調べたところ、如此하면と書くようです。

意味は、いざとなったら、といったところ。

如此하다で、かくのごとし、という意味も載っていましたが、おそらくそこから派生して、如此하면という慣用的な表現が定着したのでしょう。

 

日本語で如此と見ても、あまりピンとこず、漢文風にかくのごとし、と読むくらいかなぁ、という気がします。

 

中国語(普通)では如此rúcǐという単語があるようで、このように、という意味があります。いざとなったらという意味はありません。

 

ベトナム語では如此という単語は無いようです。

 

以上をまとめると、おそらく、如此ということばが中国語で生まれ、韓国語に伝播した。韓国語では定着し、さらに、如此하면という派生的な慣用表現になった。日本語ではそのままの語順では定着せず、かくの如し、という読み下し方式が残った。ベトナム語には伝播しなかった。

 

複数の辞書を引いて比較し、こんな仮説を立てるのは、ちょっと面白い。

 

ああ、これが今の自分にとっての趣味としての語学とのほどよい付き合い方なのかなあ。

 

しばらくはこんな感じで(まさしく〝如此〝)、語学とゆる〜く付き合っていこうと思います。