アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【灯】という漢字一文字のことばが、中国語以外で成立するのか

中韓で共通するものを。そして今回は漢字一文字の単語。漢字一文字のものは初めて取り上げるような気がする。

 

日本語

該当なし

 

中国語(普通話

deng1【灯】

 可以开灯吗?(明かりをつけていいですか?)

 

韓国語

등【灯】

 등을 밝히다(明かりをつける)

등불【灯・ほのお】

 

ベトナム語

該当なし

 

韓国語では등の他に、등불という、漢字語+固有語の表現もある。불は火という意味の固有語で、料理の불고기(プルコギ)の불だ。このように韓国語は漢字語+固有語でひとつの単語にするパターンがときどきあったような気がする。

등だけでも単語として成立している。しかし등불とあえて2音節にしているのはなぜだろう。少し言いにくいのか、あるいは少し不安定なのか。漢字語1音節の등では意味が少し分かりにくいから、その後ろに固有語の불をつけて補足しているのかもしれない。

 

日本語やベトナム語では【灯】一文字では単語として成立しない。複合語では【灯】を使ったものが成立する。今度みていきたい。