アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【社会】【会社】を何というか

仕事漬けの日々が続いて、なかなか語学学習をする時間も気力もないですが、久々に更新です。

 

今回は2つの単語をまとめて見ていきましょう。

 

【社会】

 

日本語

しゃかい【社会】

 

中国語(普通話

shèhuì【社会】

 

韓国語

사회【社會】

 

ベトナム語

xã hội【社会】

 

【社会】は4ヶ国とも同じ漢字の言葉で、発音が微妙に違うのみですね。子音hの音が日本語ではkに変わるのはよくある現象。

 

一方で【会社】はなんというでしょうか。

 

【会社】

 

日本語

かいしゃ【会社】

 

中国語(普通話

gōngsī【公司

 

韓国語

회사【會社】

 

ベトナム語

Công ty【公司

 

日韓では【会社】ですが、中越では【公司】ですね。日本語から韓国語への影響力、中国語からベトナム語への影響力がそれぞれあったのでしょうね。

私は中国語を勉強した後にベトナム語の勉強を始めたので、あっこれ中国語そっくりだなと驚きました。漢字文化圏での複数言語の平行学習をしていると、こういうことがあるからおもしろいのです。

ちなみに韓国語で【株式会社】は주식회사 ですが、思いっ切り日本語からの流入ですね。日本語では【株式会社】の【株】だけ「かぶ」と訓読みしていて和製漢語だと分かるのですが、韓国語ではこれを韓国漢字音でそのまま読んでいますね。日本では株式会社を略してカッコ付きで(株)と書くことがありますが、韓国でもよく(주)と略されていて、これもそっくりです。