アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

米帝に魂を売りました

あけましておめでとうございます。新年早々なにやら不穏なタイトルをつけてしまった。


しばらく外国語から離れていたが、のそのそと再開しはじめている。当ブログは「アジアのお箸」と銘打っているとおり、アジア圏の言語を中心にしている。しかしながら、今年は思い切って英語に注力してみたいと思う!


というのも、先日アメリカに出張してしばらく過ごしていると、なんとなくだがネイティブの話すスピードに少しだけ耳が慣れた。そうすると欲が出てきて、これを機に英語力を伸ばしてみたいという気持ちが芽生えてきた。


そして以前から思っていたのだが、実際にアメリカで繰り広げられている英語は、どうも日本の教科書的なもので学ぶものとは別物な気がしてならない! そのリアルなアメリカ英語の世界にもっと深入りしてみたい。


実をいうと今年もまたアメリカへの出張がありそうだ。そのときにさらに英語を理解できるようになっていたら、という実利的な思惑も頭をもたげている。


英語の勉強方法としては、当面はYoutubeを活用したい。具体的には、アメリカのニュース番組の視聴と、アメリカ人によるアメリカの街歩きやドライブの動画の視聴をしようと思っている。日本の教科書的なものは一旦置いておいて、実際にアメリカでおこなわれているナマの英語の世界に漬かりたい。Youtubeでは字幕をオンにすれば、英語のセリフがAIの自動生成で英文字幕として出てくるので、かなり理解の助けになる(まれにAIの字幕が間違っているようなものもあるが)。


結局私はアメリカにかぶれてしまったのかもしれない。「アジアのお箸」などと言っておきながら、米帝(米国帝国主義)の軍門にくだってしまったのである。


できれば中韓越といったアジアの漢字文化圏の言語も引き続き勉強したいのだが、多言語を一気にやると中途半端になるのは自分が良く知っている。


アジアの言語は中国語(普通話)に絞って勉強しようかなとも思っている。ところが、アメリカのチャイナタウンで普通話が通じなかったという経験から、中国語(普通話)に対するモチベーションが若干下がってきている。そのチャイナタウンは完全に広東語の世界だったのだ。かといって広東語をやりたいというほど香港や広東省に思い入れがあるわけでもない・・・というか行ったことすらないし・・・。ここは自分の今後のモチベーションと相談しながら折り合いをつけていくことになる。


というわけで新年初投稿は、私がアメリカかぶれになってしまったというお話でした。ちゃんちゃん。


Youtubeでの自動生成の英語字幕の例


外国語をもう聞きたくもなくなってしまった

アメリカ出張編その11)

 

↑ロサンゼルスの海岸線を飛行機から。ここから日本まで地獄の12時間フライトが始まる。

 

 

サンフランシスコ・ロサンゼルスと回って、なんとか無事に出張を終え日本に帰ってきた。気づいたのだがやっぱり住み慣れた日本が一番ラクだ。特に今回は海外に一人で仕事に行っていたから余計にそう思うのかもしれない。

 

日本の道はとてもきれい。浮浪者や変な薬物中毒みたいな人も歩いていない。電車も安心して乗れる。身をこわばらせる必要がないのはすごく精神的にラク

 

日本語がどこでも通じてストレスフリー。周りが何を言っているかわかるのは本当にラクチン。アメリカでは多少英語が分かっても、やっぱり母語ではないからかなり疲れる。

 

高速道路を運転してもかなりゆっくり走っているように感じる。みんなの運転スピードがまとも。

 

食事も変な油っこいものではなくて、落ち着く味。適度な化学調味料の味もおいしい。

 

ラジオやYoutubeなどで英語が流れてくると、うわぁもういいよ英語、聞きたくないよ、となってしまう。

 

アメリカという異国の地でコテンパンに打ちのめされ、しばらく外国語学習はいいかな、という気になってしまった(出張中、中国語のテキストも持って行ってたが、もちろん開く余裕もなし)。当分の間は少し外国語学習は封印して、日本をエンジョイしたいかな。

 

───ということで、当ブログもしばらくお休みをいただこうかと思います。といってもそのうちまたふらっと異国情緒に飢えて、外国語学習を再開すると思います。それまでのあいだ、お休みなさい。

 

2024年がみなさまにとりましてすばらしい1年となりますように!

サンフランシスコの第二の中華街

アメリカ出張編その10)
休みの日に「サンフランシスコの第二の中華街」に行ってみた。先日は「第一の中華街」に行ったばかりだ。アメリカに来てなぜか中華街ばかり回っている。私は一体何をしているんだろうか。

この「第二の中華街」はリッチモンド地区のクレメント通りというところにある。観光ガイドブックなどには載っていない。



はっきりいって規模は小さく、地元民向けのお店がいくつかある程度で、わざわざ行くほどのところではなかった。観光目的なら「第一の中華街」のほうがおもしろい。


ここでも中華系住民の手にかかれば"Bank of America"は"美國銀行"となる。


"加美"と書いて"KAMEI"と読ませるのは、普通話ではなくおそらく広東語の発音に基づいているのだと思う。まわりから聞こえてくる言葉も普通話ではなく広東語っぽい言語。


適当な店に入って"炸醬麵"(ジャージャー麺)に挑戦してみる。
・・・しかしこのとき私は疲れがたまっていて体調が悪かった。しかも味付けが本格的すぎて独特の風味があった。残念ながらこのときの私の口には合わなかった。
まあこれも経験ですかね。

なおこの第二の中華街の周辺には、日本系・韓国系・ベトナム系の店もあった。アメリカが移民の国であることがよく分かる。



↓サンフランシスコの第一の中華街と第二の中華街についてはこちらのYoutubeで知りました。この方は普通にローカルの路線バスに乗っておられますが、私はアメリカの電車やバスには治安面での不安を感じるので避けています。
www.youtube.com


2024/02/02追記
よくよく調べてみると、どうやらサンフランシスコの中華街で主に話されているのは、広東話(Cantonese)ではなく台山話(Taishanese)らしい。いずれも同じ中国語の粤方言に分類されるが、相互理解は困難とのこと。

アメリカの英語にほんの少しだけ慣れた

アメリカ出張編その9)
何日もアメリカでアメリカ人と英語で必死にやりあっていると、ほんの少しだけ、ネイティブのスピードでも聞き取れるようになった。これはちょびっと自信になった。

それでも知らない単語や知らない表現があるとからっきしダメ。はっきりいって勉強不足ですわな。それから黒人やヒスパニック系の英語は独特の発音のクセがあって聞き取りにくい。

そして自分自身が頑張ってしゃべる英語にも少し変化が出てきた。訪問しているのがカリフォルニア州なのだが、せっかくなのでここの人たちがしゃべる英語をなんとなくマネするようにしている。日本の学校でならう英語よりももっとなんというか無駄にやたら陽気。私自身は別に陽気な性格ではないので、マネしてしゃべっているとなんだか不思議な感覚になってくる。

やっぱり語学は、教科書での座学と、現地での生のトレーニングの両方が必要なのだなと実感。でも今さら英語の勉強をもっとやりたいとは思わないなぁ。めんどくさいし。(そもそもアメリカという国にそこまで魅力を感じない。苦笑)

アメリカでの運転に少し慣れてきた

アメリカ出張編その8)
何日もレンタカーで運転していると、次第に少し慣れてきた。自分なりに気づいたことをご紹介。

・右側通行とは分かっていても、大きな交差点で左折する時に、間違って逆走の車線に入りそうになるので注意。
・基本的に運転が荒い車が多い。
・ウインカーなしで割り込みや無茶な車線変更はしょっちゅう。やばい。
・モタモタしていると普通にクラクションを鳴らされる。
・事故も多い? 目の前で2件連続で接触事故が起きた。やばい。
・あきらかにボロい車も走っている。やばい。
・テスラの電気自動車もときどき走っている。おしゃれ。
・Freeway(無料の高速道路)もなんとか走れるようになった。しかしみんなスピード出しすぎ。頭おかしい。
・住宅街の信号のない十字路を通るのが意外と慣れるまで難しい。でもみんなゆずりあいの精神があって妙に感心した。
・都心では路面電車やバスが多く走りにくい。
・都心よりも郊外の方が便利。馬鹿でかい無料駐車場付きのショッピングモールがたくさんあるから。
・カーナビやグーグルマップを頼りに走っていると、勝手に治安の最悪なところを走らされることがある。まじで怖い。
・駐車場は頭から入れるとネットでは書いてあったが、実際にはお尻から入れている車もわりと少なくなかった。
・でも駐車場で駐車レーンぎりぎりに止めたり、駐車レーンからはみだして止めている車も少なくない。頭おかしい。
・車から降りるときは、車内の荷物はすべて持って降りるか、外から見えないように隠すこと。そうしないとガラスを割って盗まれる。たとえ有料の駐車場でも荒らされる。
・運転に慣れてくると、ゆったりとした郊外の道を走るのは、なかなか楽しいと感じるときもある。

結論:いろいろやばい。

↓一見のどかな公園の駐車場でも、車内の荷物はすべて持って降りないと盗まれる。これが世界一の先進国の実情。

気づかずに治安の悪い場所に行きかけた話

アメリカ出張編その7)

取引先と昼飯でも、となり、Googleマップで調べた店に行こうとした。車でその店の前まで来た。すると取引先の人(アメリカ人)は「このあたりの雰囲気は好きではない。やめよう」といってその場を去った。

 

アメリカは貧富の差が激しく、治安の良い場所と悪い場所がある。しかも隣接していることが多い。少し車を走らせただけで一気に治安の悪い場所に突入してしまうことがある。

 

たしかに私が行こうと提案した場所は、道路にゴミが散乱しており、建物に落書きが多かった。これは治安の悪い場所の特徴だ。

 

そういうことは理解していたつもりなのだが、ついついGoogleマップで店を調べることに夢中になっており、口コミ評価も悪くないのでそこにぜひ行こう、と日本の感覚でいてしまっていた。これは反省しなければならない。

 

体感的には、アメリカは世界一の先進国ではなく、貧富の差が激しい中進国だと思っておいたほうがいい。

 

アメリカの治安の悪い場所の見分け方については、下記の動画がわかりやすいです(2:20あたりから)。自戒のためにもう一度見て、頭に叩き込んでおいておこう。


www.youtube.com

サンフランシスコの中華街で食事に挑戦

アメリカ出張編その6)

前回の投稿で、サンフランシスコの中華街の風景をご紹介した。

ぜひお昼ご飯を食べたいと思い、比較的混んでいる(=人気店?)に飛び込んでみた。


メニューをみてもよくわからない。これって海外で食事するときのあるあるですね。

とりあえずフィーリングで2番の麺料理を注文。すると店員さんがなにやら広東語で聞いてくる。もちろん分からない。英語で聞き返しても、店員さんは英語が分からない。完全に広東語だけでアメリカで生きている人たちの世界だった。

ダメ元で私の普通話(学生時代にギリギリ中国語検定3級に受かったレベル)で話してみる。相手も何かを言い返してくれたが、やっぱり何を言っているのかわからない。悲しい。

・・・なんだかんだあったが、とにかく料理を持ってきてくれた。


なんとこれがめちゃくちゃ旨い!!!言葉が通じなかった悲しさがあったからかもしれないが、とにかく旨い!!!"NO MSG(化学調味料不使用)"とうたっているのにめちゃくちゃ旨い!!!

まずスープのダシが見た目とは裏腹に非常に濃厚ですばらしい。それから麺は食べたことのないような固い麺だったが普通においしい。エビのシュウマイ?もいい味をしている。これは名店だと思う。

はるばるアメリカまで来ても、脂っこくて高カロリーなアメリカ料理よりも、結局はアジア料理に行きついてしまう───。それが私という人間なのかもしれない。

食後、下手くそな普通話をふりしぼって、「めちゃくちゃおいしかった」と伝えたが、適当にあしらわれた。これは店が忙しすぎて単に無視されたような気がする。

そして店内のテレビには香港のテレビ番組が映り、軽やかな広東語の音声を流し続けているのであった。




↓こちらの店です。英語は全く通じないのでご注意(口コミによると普通話も通じないらしい)。もしまたサンフランシスコに来る機会があれば再訪したい。
www.google.com


2024/02/02追記
よくよく調べてみると、どうやらサンフランシスコの中華街で主に話されているのは、広東話(Cantonese)ではなく台山話(Taishanese)らしい。いずれも同じ中国語の粤方言に分類されるが、相互理解は困難とのこと。