地震の痛々しいニュースを目にするたびに残念な気持ちになります。被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
さて、最近英語の勉強のためにアメリカのニュース番組をYoutubeで字幕付きで見ている。日本の地震もトップニュースで報じられていた。
その中で気になったことが。
地震のあったエリアのことを"West Japan"と呼んでいるものが多い。
日本の首都の東京から見たらたしかに「西」だけれど・・・。北陸を西日本というのは少し違和感があるような。それは私が関西の人間だからだろうか。自分の感覚では近畿地方から西が西日本と思っていた。
しかし調べてみると中部地方も広くは西日本に含むこともあるらしい。電気の周波数の50Hzと60Hzの境界線でみると、石川県は西側の60Hzになる。JRの会社もJR西日本が走っているエリアになる。
そもそも「北陸」という呼び名は「五畿七道」という昔の日本の行政区画に基づいている。今の新潟・富山・石川・福井を当時は「北陸道(ほくろくどう)」と呼んでいた。奈良や京都といったミヤコの中心からみて、「北」の方にあるからそう名付けられたのだろうか。私も関西の人間なので、北陸はどうしても関西から見て「北」の寒い地域だというイメージが強い。
またアメリカのニュースでは津波の被害があった日本海沿岸のことを"West coast of Japan"と言っていた。日本列島を左右に分けて、東日本大震災で津波の被害を受けた海岸の方を"East coast"とし、それと対比して今回は"West coast"と呼んでいた。これも日本人としては非常に違和感のある言い方だ。
それでも日本の地理を知らない外国の人にとっては"East coast" "West coast"と呼ぶのが分かりやすいのだろうか。とくにアメリカで海岸線といえば、ニューヨーク側の"East coast"とロサンゼルス側の"West coast"に大別されるから(あとはニューオーリンズ側の"Gulf")、イメージがつきやすいのかもしれない。
ナマの英語の勉強にと思ってアメリカのニュースを見るようにしているが、地域や海岸の呼び方だけをとってみても、このように日本人とは見え方が異なるのだと不思議に感じた。