(アメリカ出張編その1)
出張でアメリカに行くことになり、感じたことをご紹介させていただくのでしばらくお付き合いのほどお願いします。
さて出発は関空(関西国際空港)。コロナ禍後に海外に出るのは初めてだった。
まず関空の3階で現地に持っていくお土産類を買おうとしたが、3階は祈祷室のみになっており商店が全部なくなっていた。ショック。こんなの知らなかった。
仕方がないのであきらめて出国階に行きチェックインしようとしたら、ものすごい人が列をなしていた。てっきりチェックインの列かと思ったが、セキュリティチェック(手荷物保安検査)を受けるための列が何重にもなっていて、チェックインカウンターの前を完全にふさいでいた。ウソやろ。なんなんだこれは。
とりあえず間をぬって航空会社のチェックインを終わらせた。セキュリティチェック(手荷物保安検査)を受けないとその先の出国審査(税関)も通れないし、うかうかしていると飛行機に間に合わない。現に飛行機○○便の人はこっちに来て!と何度も呼びかけて回っているスタッフがいた。大変だ。とにかく列の最後尾に並ぶ。
列はあっちこっちに続いていて歩き回されて約一時間。ようやくセキュリティチェック(手荷物保安検査)にたどりついた。
後で知ったのだが、セキュリティチェックの場所が工事していて、使える検査場が限られているようだ。自分が入ったところはなんと1台の検査機とゲートでやりくりしていた。なんやねんそれ。こんなことするからキャパオーバーになる。
セキュリティチェックも、以前はベルトの金属などにも細かく反応していたが、今回はベルトをつけたままゲートをくぐっても何も言われなかった。スタッフの方々はとにかく大量に押し寄せる出国者をなんとか1台のレーンでさばこうと必死になっているようだ。これではたしてきちんと手荷物検査ができているのか? 前後の人をみても、かばんのなかの水などで引っかかっている人はいなかった。・・・本当に大丈夫?
そのあとの出国審査(税関)は以前よりも機械化が進んでおり、手続きは早いが、なにせ出国者数が多い。「あっちのレーンがあいたから行け!今度はこっちが空いた!」とてんやわんや。スタッフの人はもう祭りのようなハイテンションになっており、これではヘトヘトだ。
インバウンド訪日客の増加と、変な工事のおかげで、関空の出国は今こんなことになっているとは思いもしなかった。それをマンパワーでなんとかごまかしごまかしやりすごしている。とても先進国の第二都市の国際空港とは思えない。わが日本国の衰退の始まりがこういうところにも現れている気がする。なにが「おもてなし」やねん。
海外に出るときには空港にフライトの2時間前に着くのがよいと言われているが、いまの凄惨たる関空から出国する場合はそれでは危なっかしく、できれば「3時間前」に関空に着いておくことをおすすめする。ああ悲しい。