アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【以熱治熱】(이열치열)という韓国の健康法

学生時代に超短期間だが、韓国の大学で韓国語や韓国文化を学んだことがある。そのとき教わって印象に残っていることばに、【以熱治熱】(이열치열)という韓国語がある。これは、暑い時はあえて熱いものを食べるという健康法だった。熱いものを食べて汗をたくさんかいて、暑さに打ち勝つのだという。なるほど、暑いからといって冷たいものを食べるとお腹を壊す。身体を冷やすのはよくないという東洋医学の考えに基づいているのだろう。まさしく理にかなっている。なかなかよい健康法だと思う。

【以熱治熱】(이열치열)ということばは日本語にはない。漢字を漢文調に読み下すと、「熱を以って熱を治す」となり、なかなか東洋的な神秘を感じる。

なお中国語を調べてみると【以热制热】(yǐrèzhìrè )ということばがあるようだ。

今年の夏は、暑い時にあえて熱いものを食べて、暑さに打ち勝ちましょう。(※ただし熱中症になりそうなときは氷などで身体を冷やして、塩水を飲んでください!)