アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【暁】=知る、分かる

漢和辞典(昔の中国語)を引くと、【暁】という漢字にはおおまかに、「あけぼの、あかつき」という意味と、「知る、分かる」という意味がある。今回はそのうち「知る、分かる」の意味について取り上げる。この意味は、中国語(普通話)とベトナム語では現役で使われている。

中国語(普通話)を学んでいて出てくる単語で"xiǎode【晓得】"というものがあるが、「知っている、分かっている」という意味である。

またベトナム語を学んでいて"hiểu【曉】"という単語が出てくるが、「理解する、分かる」という意味である。

日本語や韓国語では現代的な言い方ではないが、古臭いことばでは例えば"つうぎょう【通暁】"や"통효【通曉】"というものがある。日本語の教養として"つうぎょう【通暁】"ということばを知っておいても損はない。

中国語やベトナム語をきっかけとして、日本語の語彙も増やせるとはなんともお得です。───え? "つうぎょう【通暁】"なんてことば、知らなくても別に問題ない? そうかもしれませんね。。。


今日の例文

 日本語
  英文学に通暁する。

 中国語(普通話
  我晓得这件事。
  wǒ xiǎode zhè jiàn shì  
  (わたしはこのことを知っている。)

 韓国語
  생각하여 보면, 도적은 이곳 지리에 밝고, 더욱이 우리 집안 사정에 통효한 자이었던지도 모른다.
  (考えてみれば、泥棒はここの地理に明るく、さらに我が家の事情に通暁した者だったのかもしれない。)

 ベトナム語
  Xin lỗi, tôi không hiểu.
  (すみません、私は分かりません。)