アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

「春」をなんというか

季節の「春」を日中韓越でなんというかご紹介。

日本語
 はる【(春)】

中国語(普通話
 chūntiān【春天
  姐姐在前年春天结了婚。
  jiĕjiĕ zài qiánnián chūntiān jié le hūn
  (姉はおととしの春に結婚した。)

韓国語
 봄【(固有語:春)】
  누나는 재작년 봄에 결혼했다.
  (姉はおととしの春に結婚した。)

ベトナム語
 mùa xuân【(固有語:季節) + 春 】


【春】という漢字の日本漢字音についてだが、手持ちの漢和辞典(全訳 漢字海)によると、従来の歴史的仮名遣い「シュン」だけでなく、明治以降の辞書には切り捨てられた「スヰン」という読みがあるらしい。この「スヰン」はベトナム漢字音のxuânにかなり近いと思う。また現代中国語のchūnだが、ピンインのūとnの間にeが隠れている(ピンインで母音がときどき省略されるルールがある。かなり分かりにくい)。このようによくよく見ると、各言語の漢字音が似通っていることに気付ける。