アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【楽観】をなんというか

【楽観】も日中韓越で共通しているのでご紹介。

日本語
 らっかん【楽観】

中国語(普通話
 lèguān【乐观】
  盲目乐观的论调
  mángmù lèguān de lùndiào
  (盲目的で楽観的な論調)

韓国語
 낙관【樂觀】
  맹목적으로 낙관적인 논조
  (盲目的で楽観的な論調)

ベトナム語
 lạc quan【樂觀】
  Tôi lạc quan vì tôi có một con mèo lạc quan.
  (私は楽観的な猫をもっているから、私は楽観的だ。)

韓国語の낙관だが、北朝鮮では락관で、こちらのほうが古い形。韓国では語頭のrがnや子音無しに変化するのだ。元の北朝鮮の形の方をみれば、日中越に似ているのがわかる。
日本語の"かん"【観】だが、歴史的仮名遣いでは"くわん"となり、中韓越に似ているのが分かる。
こういったように昔の発音をみれば、お互いにますます似てくる。どんどん昔の中国語の音に近づいていくのだ。こういう比較言語学(歴史言語学)的なアプローチが楽しい。