今回は日中韓越で【紅色】が何色を指すかをみてみる。
日本語
べにいろ・くれないいろ【紅色】
鮮やかな赤、濃い赤のこと
中国語(普通話)
hóngsè 【红色】
赤のこと
韓国語
홍색【紅色】
暗くて鮮やかな赤、明るい赤のこと
ベトナム語
màu hồng【いろ+紅】
ピンクのこと
各言語で微妙にニュアンスが異なる。
中国語では原色の赤を指すようだが、日本語と韓国語では普通の赤とは区別している。ベトナム語ではなぜかピンクを表す。
どうしてこのような差が生まれたのか知りたい。
個人的な推測だが、日韓越では外来語として【紅】という漢字が流入してきたが、もともと固有語に存在した「赤」とは別の色を指すことで、使い分けするようになったのだと思う。韓国語はもしかしたら日本語の用法が流入したものなのかもしれない。