アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【ドイツ】を何というか

国名シリーズ第8弾はドイツです。

 

日本語

ドイツ(Deutschland)

どいつ【独逸】

 

中国語(普通話

Déguó【德国】

 

韓国語

독일【獨逸】

 

ベトナム語

Đức【徳】

 

 

大きく分けて、日本式の【独逸】と中国式の【徳意志】のふた通りの当て字があります。日韓では日本式、中越では中国式が用いられています(中越では【徳意志】の頭の【徳】を取っています。)。日本語が韓国語に入り込み、中国語がベトナム語に入り込んだというところに、かつての国家間のパワーバランスが映し出されているように思えます。

 

日本語では【独逸どいつ】はもはや堅苦しく、今ではカタカナで【ドイツ】と書きますが、韓国語では도이쓰や도이츠などと書かず、【獨逸독일】が現役で使われているのも興味深いです。