アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

サンフランシスの中華街に行った

アメリカ出張編その5)

仕事がオフの日を利用して、サンフランシスの中華街へ行ってみた。ここはアメリカ最古の中華街、かつ世界最大規模の中華街らしい。そもそもサンフランシスコの人口の約35%(?)がアジア系だという。

歩いていてまず気づいたのが、ここの言語は普通話(マンダリン)ではなく、おそらく広東語であること。みんな広東語っぽい響きの話し方をしている。中華系住民同士が「レイホー("你好"の広東語読み)」と挨拶しているのが聞き取れた。




漢字も簡体字よりも繁体字の方がはるかに優勢だった。




"Bank of America"も中華系住民の手にかかれば"美國銀行"となる。





観光客向けの店だけでなく、地元民向けのゴリゴリのローカルな店もある。




ある建物には中華人民共和国の国旗があるかと思えば、別の建物には中華民国の国旗がある。カオス。(日本に在日韓国人系団体と在日朝鮮人系団体があるのと一緒?)



"海外抗日戰争紀念館"というゴリゴリの反日施設も健在。


また、写真は撮れなかったが、"退出中共"などと書かれた、中国共産党をボロクソに批判する書籍を路上で販売している人たちもいた。
これはアメリカだからできることなんだろうなあ。



次回の投稿では、中華街で食べた食事についてご紹介します。


2024/02/02追記
よくよく調べてみると、どうやらサンフランシスコの中華街で主に話されているのは、広東話(Cantonese)ではなく台山話(Taishanese)らしい。いずれも同じ中国語の粤方言に分類されるが、相互理解は困難とのこと。