アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【戦闘機】をなんというか

【戦闘機】ということばは日中韓越で共通している。越では固有語を混ぜた2つ目の表現の方が一般的なのかもしれない。

日本語
 せんとうき【戦闘機】

中国語(普通話
  zhàndòujī【战斗机】  
  首尔上空突现战斗机。
  shŏu ĕr shàngkōng tūxiàn zhàndòujī
  (ソウル上空に戦闘機が突然現れる。)

韓国語
 전투기【戰鬪機】
  그 전투기는 대공미사일을 탑재하고 있다.
  (その戦闘機は対空ミサイルを搭載している。)

ベトナム語
 chiến đấu cơ【戰鬥機】
 máy bay chiến đấu【(ひこうき)+戰鬥】
  máy bay chiến đấu đời mới
  (次世代戦闘機)

【闘】という字が韓国とベトナムの漢字ではそれぞれ【鬪】・【鬥】とでてきた。別の字になっている。この部首(鬥)は「もんがまえ」ではなく「たたかいがまえ・とうがまえ」というらしい。二人の兵士が戦っている姿が漢字になったらしい。なかなかイカツイ文字だ。
それに引き換え中国大陸の簡体字は3文字とも簡略化されすぎていて元々の漢字からかけ離れている。【戰鬪機】と【战斗机】とではパッと見の印象が大分違う。