アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【乾電池】をなんというか

前回は【電池】をみたので、ついでに今回は【乾電池】をみる。


日本語
かんでんち【乾電池】

中国語(普通話
gāndiànchí【干电池】

韓国語
건전지【乾電池】

ベトナム語
pin khô【フランス語pile + 枯】


日中韓はきれいに同じ漢語系語彙である。中国語の発音は日本語の「かんでんち」にかなり似ていて親近感がある。


そしてベトナム語は、フランス語由来の単語と漢語系語彙の複合語という、なかなかにアクロバティックなことになっている。
pinがフランス語のpileからきており、khôは【枯】という漢字のベトナム語読みである。
ベトナム語のkhô【枯】には、「枯れている」という意味だけでなく、「乾いている」という意味もある。
ベトナム語は後ろから前に修飾するので、つまりは「乾いた電池」ということになる。



ところで英語で【乾電池】はなんというのだろうか───。調べるまで知らなかった。dry cellとかdry batteryとかdry cell batteryとか、単純にbatteryともいうらしい。英語も難しい。