アジアのお箸

中国語・韓国語・ベトナム語・広東語が似ているので同時学習してみるブログ(東アジア漢字文化圏の言語の比較・対照)

【市場】を何というか

前回の投稿で、マルシェ(市場)について書いたので、今回は日中韓越での【市場】を見ていきます。

 

日本語

いちば【市場】

しじょう【市場】

 

中国語(普通話

shìchǎng【市场】

 

韓国語

시장【市場】

 

ベトナム語

chợ(いちば)

thị trường【市場】

 

市場(マーケット)というと2つの意味があって、ひとつは普段日用品を買い物をする市場(いちば)、もうひとつは経済用語や金融の世界としての市場(しじょう)。

日本語では、前者は訓読みの【市場いちば】、後者は音読みの【市場しじょう】と、読み方で区別しますね。

中韓ではどちらも同じ単語で表すようです。中国語では【市场shìchǎng】、韓国語では【市場시장】ですね。

ベトナム語では日本語のように区別がされているようで、日用品を買うところはベトナム固有語でchợ、経済や金融の専門用語の方は漢越語で【市場thị trường】と分けているようです。

 

話し言葉は固有語で、堅苦しい用語は漢語で、という点で、日越で共通しています。そもそも固有語は日常に根ざした話し言葉が多く、一方で外来語としての漢語は日常ではあまり使わない堅苦しい高級語彙を表すことが多く、その特徴をよく表していると思います。

 

間違っていたらごめんなちゃい。